Soccer is my life!

□vs戦国伊賀島
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二日後、In保健室。


「あずちゃん、僕、陸上部行くけどどうする?
春奈ちゃんとサッカー部行く?」


保健室まで宮坂君がやってきた。


未だに調子が戻らず、誰かに手を引いてもらわないと真っ直ぐ歩けない。


「ん…
今日は宮坂君が走ってる姿がみたいな!
陸上部のみんなに顔だしたいし!」


仮入部期間に何度か顔を出したことがある。


速水君とかまた速くなったのかな…?


サッカー部の練習は昨日見に行った。


新しい必殺技を作ってるんだって!


炎の風見鶏。


兄さんが上で豪炎寺君が下。


同じタイミングで蹴ると炎を纏う風見鶏が出てくるんだって!


僕も早く練習に参加したいよ!


でも今は保健室登校ってことになってるの。


「風丸センパイ、いつになったら陸上部に戻ってくるんだろう…」


「…え?」


「だってさ、風丸センパイって助っ人なんでしょ?
部員も増えたし全国にも行けた。
そろそろ帰ってきても…」


忘れてた。


兄さんはまだ助っ人で、正式な部員じゃないんだ…


「そっか…
今日ご飯のときにきいてみるよ!」


あんまり気にしなかった。


兄さんはもうサッカー部の一員なんだと思ってた。


大切な兄であり同じ部活仲間。


でも兄さんは、助っ人…


「さっ、いこ!
練習時間なくなっちゃうもん!」


机の上の物を無造作に鞄に突っ込んだ。


持ってきたものも少ないから、持って帰るものも少ない。


「あずちゃん!
気をつけて、足元!!」


「ぎゃっ!!」


ちょっ…パイプ椅子出しっぱなしはないでしょ…


盛大に転んだ僕は前に倒れた。


「あずちゃんスカート!!
捲れてるから!!」


宮坂君が顔を真っ赤にしていった。


「あ、これ、スパッツだから!」


制服の下にTシャツ、スパッツ。


女の子として失格だよね…
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