Soccer is my life!

□vs帝国学園後編
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【ピーーー!!】


今度こそ本当に試合。


雷門キックオフで始まった。


「……」


明るく振る舞っているフリをしたけど、やっぱり気になる。


さっき影山がいってたことって本当なの?


考えたくない…


想像したくない…


なのに彼奴の声、表情が頭から離れない。


こないで…


僕の一年間の苦痛は影山のせいなの…?


「…ちゃん、あずちゃん!!」


「えっ!?
は…春奈、どうしたの…?」


「どうしたの?
じゃありませんよ!
さっきからずっとぼーっとして…
キャプテンも調子悪そうなので…」


嘘…


もうそんなに試合が進んだの…?


さっきまで雷門が攻めてたのに…!


驚いて顔をあげる。


丁度鬼道君のコーナーキックだった。


佐久間君のヘディング。


円堂君の正面に入り、確実に取れる玉だった。


「あっ!!」


弾いた。


まさかのミス。


春奈の言う通り、円堂君の調子は最悪。


きっと勝てば鬼道君は春奈を引き取れないってことを気にしてるんだ…


キャプテンの不調。


それはチームのプレーに関わってくることだ。


「キャプテン…大丈夫でしょうか…」


「わからない…でも…」


円堂君の不調の原因は影山だ。


彼奴の一言でここまで流れを変えてしまうなんて…


「『こんな所で無様に負けるわけにはいけない』でしょ?」


「夏未さん!」


そうだ…


夏未さんの言う通りだ。


僕たちは闘うんだ。


影山のサッカーなんかに負けない位、楽しくて最高の試合をするんだ…!!
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