Soccer is my life!

□vs帝国学園前編
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遂にやって来た決勝戦。


初めてきた気がしないのは数日前に連れて来られたから。


電車越しに見えた帝国学園は要塞その物だった。


「気をつけろ!
バスに細工してきたやつらだ!
落とし穴があるかもしれない!
壁が迫ってくるかもしれない!!」


響木監督…


緊張している僕らの為にやってくれたジョークなんだと思うんだけどね…


「春奈…?」


帝国学園に入ってから、春奈はどこか上の空。


帝国学園に何かあるのかも…


心配になって名前を呟くも、いつものように笑って返事を返してはくれなかった。


「ここが俺達のロッカールーム…
よし、あけるぞ!」


【ウィーン】


鬼道君?


雷門のロッカールームに何故…?


「勝手にはいってすまなかった。」


それだけいうと、歩き出した。


鬼道君のことだから、きっと影山の罠を探しているんだろう…


「取り敢えず入ろう?」


いつまでもここにいたって何も始まらないもん!


「そうだな。」


皆はぞろぞろと中へ入っていく。


しかし入ったとたん罠探し。


もうかれこれ5分近く探している。


「ねぇ…もうやめにしない…?」


「鬼道だって帝国の一員だろ!」


「鬼道は信じていい!
俺にはわかる!」


根拠のない笑顔。


でも今回はちゃんと知っている。


鬼道君は影山と決別しようとしていることを。


【パンパンパンッ!】


「このはなしはおしまい!
決勝なんだもん!
試合に集中しましょう!」


「だね!」


秋がすかさず話を変えてくれた。


「試合で勝てばいいんだよ!」


どんなに卑怯な手も僕らなら退けられる。


そう信じてるもん!
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