Soccer is my life!
□vs野生中
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もう一度雷門の攻撃。
兄さんから豪炎寺君にボールが渡った。
しかし野生中、チェックが思いの外早く、豪炎寺君に3人も。
その横を染岡君が走り抜け、豪炎寺君が染岡君にパス。
「『ドラゴン…』」
あっ!!
「染岡君!!
打っちゃダメぇ!!」
「う゛ぅぅぅ!!」
「ぐぁっ!!」
すさまじい程の回転。
そのまま染岡君もろともフィールドの外に吹き飛ばした。
「染岡君!!」
「おっおい、梓!!」
僕は心配でたまらなかった。
ベンチから立ち上がり、染岡君の元に急いだ。
「う…くっ…」
片足を押さえ、苦しげな声をあげる。
「秋!
早く、染岡君…足捻ってるかも!!」
何時もと様子が違う…
秋は救急箱をあけ、染岡君の足首に触れた。
「あずちゃんの言う通り…足首を捻ってる…
試合は無理だわ…」
「選手交代しかないか…」
「そんな…
染岡君…」
もう少し早く気づけば…
染岡君は怪我せずにすんだ…
無意識に涙が浮かんできた。
「そんな顔すんなって!
俺は大丈夫だ。」
「ホント…?よかった…」
ほっとした。
染岡君…ありがと。
「染岡の代わりは…梓、行くか?」
「僕、今入ったら持たないよ…
ね、土門君はどう?
それでさ、ゴニョゴニョ…」
「いいな、それ!!
うん!それで決まりだ!!」
ドラゴントルネードが使えない今、頼みの綱は――イナズマ落としだけだ。