Soccer is my life!

□vs野生中
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次の日。


今日は野生中との試合。


「兄さ〜ん…
緊張してきたよぉ…」


僕にとって初めての公式戦。


緊張して動きがカタイ…


「ははっ!
オレも梓初めての公式戦だしな!」


「どうしよ…
てか野生中までバス?
う〜恐いかも…」


バス…車全般恐いんだよね…やっぱり。


「そっか…
バス、恐いなら電車でも…」


兄さんは僕を心配してくれる。


でも皆に心配かけたくない。


「…なんとかなる!
てかなんとかするもん!
あっ壁山君!少林君!」


小学校同じだし、方向が同じ。


話を空すかのように大きく手を振りながら走り出した。


「あっあず君ッス!」


「おはよう!
今日頑張ろうね、あず君!」


「うん!」


同じ歩調で歩き始めた僕達。


雷門中はもう目と鼻の先。


野生中との試合、僕は酷しくなるであろう後半にでることにしてもらった。


少しでも役に立てるように。


たまのりピエロ、使う出番があるといいなぁ…


「少林、壁山!
今日は互いにフォローしながら頑張ろうな!」


「「はい(ッス)!!」」


ああ。


このメンバーで勝ち続けたい。


せめて地区大会優勝まではいきたい。


僕は密かに思った。


誰にもないしょ。
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