Soccer is my life!

□vs野生中
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「壁山君〜目隠しとってもいいよー!」


円堂君と壁山君とやってきたのは体育館脇にあるプール。


飛び込み台の一番低いところに壁山君を目隠しをした状態で連れてきた。


「う…うわっ!
ひぃえぇぇぇ!!」


【つるん♪】


「ちょっ!!
壁山君…わぁ!!」


あーあ…


折角ユニフォームに着替えたのにびちょびちょ…


「あず君…ごめんッス…」


「んーん!
全然平気だよ!」


ぶんぶんと頭を左右に降り、水を飛ばす。


そしてびちょびちょになった髪を耳にかけた。


「梓…その目…」


「あ…ごめん…
着替えてくる…!」


みられた…


僕としたことが油断しすぎだった…


まさか髪が濡れるなんて想像もしなかったから…


僕は咄嗟に走り出した。


この場から消え去りたい一心で。


事故の影響で右目の上下を走る傷痕。


昔よりは薄くなったけど、まだまだ目立つ。


それに視力もかなり悪く、失明寸前。


この事を知っているのは両親と兄さん、そして一之瀬君。


ホントは誰にも知られたくなかった。


人と違うということは、恐ろしいことだから。


取り敢えず着替えよう…


髪、乾かないとまたみられちゃう…


仕方ない。


眼帯するか…


蒸れるからやなんだよね…
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