Soccer is my life!

□秘伝書を探せ!
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【ジャージャー】


チャーハンを炒めるこの独特の音。


久しぶりに中華料理屋さんに来たかも…


お客様はまだ少なく、僕達はカウンターに豪炎寺君、円堂君、兄さん、僕の順に並んで座っている。


「野生中相手に新必殺技もなしにどうやって戦うんだよ…」


兄さんはラーメンを啜りながら円堂君に問いかけた。


「オレは皆を信じる。
例え新必殺技がなくても皆ならやってくれるって。」


円堂君らしいけどさ。


そんなんで大丈夫なのかなぁ…


僕だって新しい必殺技を考え中。


出来そうなのに何かが足りない…


「梓?
チャーハン冷めちゃうぜ?」


「やばっ!」


僕はまだ温かいチャーハンを蓮華で掬い、口に運んだ。


「はぁ…
じいちゃん達、どんな必殺技を持ってたんだろう…」


「イナズマイレブンの秘伝書がある。」


「秘伝書?」


「そんなもんあんのかよ…」


…数秒の沈黙。


「「え!秘伝書!?」」


円堂君と兄さんは嬉しそうに立ち上がった。


なんで中華料理屋さんのオヤジさんが知ってるんだろ…


てかここは驚かなきゃいけないトコじゃない?


「お前…大介さんの孫か?」


オヤジさんはお玉を円堂君に突き出し、それに驚いた円堂君は椅子から転落した…


痛そう…


「イナズマイレブンの秘伝書はお前に災いをもたらすぞ…
それでも聞きたいのか?」


「ああ!」


オヤジさんは少しだけニヤリッと不気味な笑みを浮かべていた…


あーラーメン延びちゃうよー?
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