Soccer is my life!

□vs尾刈斗中
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試合当日。


天気は最悪。


今にも雨が降りだしそうだ。


「最悪…
これも尾刈斗中の呪い…?」


「そんなわけないッスよ。」


「そうだよあず君、
いつも通りにやればいよ!」


軽く身体の伸び運動をしながら、小さくため息をついた。


だけど、隣で手のひらに『人』っていう字を書いていた壁山君と、カンフー的な動きをしていた少林君が心配性な僕を励ましてくれてた…


「そっか!
呪いなんて思ってるから呪われるんだよね!」


病は気からって言うもんね!


僕は僕らしくいつも通りプレーすればいいんだ!


「円堂、来たぞ!!」


兄さんが校門の方を指差した。


「ぶ…不気味ッス…
キャプテン、トイレ行ってくるッス!!」


また…?


「壁山君!
試合始まるから!!」


小学生の頃からずっとこう。


怪我から復帰した僕は、今までよりひとつ下のクラスに入れられた。


そのとき、初めての話しかけてくれたのが壁山君と少林君。


どんどん仲良くなっていくうちに、わかった。


壁山君は『緊張するとトイレに行きたがるけど、すっごく優しい、高所恐怖症さん』


少林君は『背は小さいけど、体力は無限大。
カンフーが得意な友達思いさん。』


2人とも頑張って来たんだし、僕も頑張る。


絶対に勝って、みんなでサッカーやるんだ!


それに…豪炎寺君もいるし。


同じチームで試合するんだから


失敗出来ない…
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