Soccer is my life!

□新必殺技!
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「みんな!
お客さんよ!」


秋が元気よく部室の扉を開けた。


「お客様?」


「うん…
ど…どうぞ!」


秋はちょっと戸惑いながら部室の中にお客様を招き入れた。


こんな(まだまだ)弱小なサッカー部に用があるなんて、珍しい…


「…臭いわ。」


そう言いつつ入ってきたのは、この学校の理事長の娘さんであって、生徒会長でもある、「雷門夏未」さん。


この部になんの用事が…


「…次の対戦校を決めてあげたわ。」


「「え…?」」


「次の試合?」


僕を含めて皆が驚きの声をあげた。


部員7人だった頃じゃ考えられなかったことだ。


暫く静かだったけど、やっと話が理解できたのか僕等は騒ぎ始めた。


「話を聞くの?
聞かないの?」


夏未さんは少々苛立ちぎみ。


「あぁ、ごめん。
で、何処との対戦なんだ?」


「尾刈斗中。
試合は1週間後よ。
勿論、ただ試合をやるわけじゃないわ。」


また条件付き…?


豪炎寺君のお陰で折角廃部は免れたのに!!


「今度負けたら直ちに廃部。
ただし勝利すればフットボールフロンティアへの参加を認めるわ。」


フットボールフロンティア…?


中学サッカーの日本一を決める大会…


「そんな素晴らしい大会に僕達もでれるの?」


「やったでやんすね、あず君!」


嬉しい!


憧れのフットボールフロンティアに出られるなんて…!


「でも先ずは尾刈斗中に勝たなきゃだろ?」


「そうだね!
円堂君、早く練習始めよう!」


「みんな、練習やろうぜ!!」


「「おー!!」」
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