Soccer is my life!
□練習試合。
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「〜〜っ燃えてきたぁ!!
皆、練習の成果、こいつらに見せてやろうぜ!!」
円堂君、あんな凄いデモンストレーションをみせられたのに全然びびってない!
僕は今日からの参加だし、今までどんな特訓してなのかは知らない。
でも円堂君ならやってくれるよ!
信じてるから!
「え…」
っていきなりブーイング…
「ちょっと…キャプテン…俺…トイレ行ってくるッス!」
そういって校舎の方に走り出してしまった。
「ちょっと!
壁山君、もう試合始まっちゃうよ!」
いったときにはもう遅かった。
壁山君は既に見えなくなるぐらい早くに行ってしまった。
「どうする?
彼奴を入れても10人しかいないようだが…
後の1人は…いるのかな…?」
「僕、壁山君探してくる!」
もう一人の部員は円堂君に任せて僕は壁山君探しをしなきゃ!
だって、不戦敗はやだから。
*
「壁山君…どこ?」
取り敢えず一年生の教室を回ろう!
「壁山君ー!」
きょろきょろと辺りをみまわす。
「あれ?
あずちゃんじゃないですか!」
僕の普段使っている教室。
そこには何故か取材する気満々な春奈がいた。
「はっ春奈!?
サッカー部試合、まだなの?」
僕は思いっきりしらばっくれた。
だけど…
「それより!
あずちゃん、どうしてサッカー部のユニフォームを着ているんですか?」
もう遅かった。
とっくに背番号4番のユニフォームに着替えていた。
4番だからDF。
小5からのポジションだから結構なれているの!
「もしかして、サッカー部の助っ人に入るんですか?」
春奈はかなり期待の眼差しで僕の方を見た。
もう隠しきれない…!
「僕、サッカー部のキャプテンと幼なじみなの。
それでさっき、助っ人に入ってって…!」
頼まれても拒否することはできた。
じゃあなんで拒否しなかったって?
「僕も円堂君も、皆サッカーが大好きだから。
サッカー部は絶対に潰させない!」
「ふわぁ!
あとでインタビューしてもいいですか!?」
春奈は笑顔で僕に聞いた。
「え!?
僕、大したこといえないよ!」
それに…恥ずかしい…
「いいんです!
じゃあ私、行きますね!」
ちょ!
僕の意見無視…?
「…行っちゃった…」