Soccer is my life!

□サッカー部。
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「梓…?
なんでお前がサッカー部に…?」


ふわぁ予想通り兄さん驚いた!


変な顔…


「なんでって…
円堂君がね、部員足りないから協力して!
って昼休みに会いに来てくれたから…!」


円堂君、わざわざ1年生の校舎まで来てくれたんだもん。


雷門中ってかなりの生徒数だし校舎も3つあってそれぞれがかなり広いから。


会いに来るのも結構大変なんだよね…


「でもお前は女だ!
怪我でもしたら大変だろ!!」


兄さんは何時もより声を張り上げ、怒ったようにいった。


女の子だからってサッカー部に入っちゃダメなの…?


「それでもっ!
皆が守りたいサッカー部、僕だって一緒に守りたいよ!」


誰にも相手にされてないのに一生懸命勧誘をしていた円堂君。


兄さんが心を奪われたのと同じように、円堂君は僕の心も奪ってしまったんだ。


「はぁ…
何をいっても無駄か…
でも、1つだけ約束してくれ…
無茶だけはしないって。」


兄さんは一度ため息をついてから僕のサッカーを許してくれた。


兄さんは僕以上に僕の性格を知っている。


僕が兄さん以上に兄さんの性格を知っているみたいに。


性別はもちろん、髪や瞳の色も正反対。


趣味も、やってたスポーツもまったく違う僕達。


何もかもが正反対に近い僕達2人の唯一の共通点。


それは1度言い出したら何がなんでもやり通すことだから。


「大丈夫、約束できる!
改めまして、僕は風丸梓!
梓って呼んでね!」


だいぶ遅くなってしまったけど、一応自己紹介。


これから一緒に闘う仲間だから。
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