Soccer is my life!

□サッカー部。
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Side:一郎太


放課後、オレはサッカー部の部室へ向かった。


「円堂!
メンバー、集まったのか?」


オレが聞いたメンバーは、オレを合わせてもまだ8人。


あと3人足りなかった。


部室に入るとき、後ろから円堂が走ってきていた。


「あと1人足りないけど…2人は集まったぜ!」


円堂の後ろには、耳のような突起がついた縞模様の帽子を深く被っているため、目が半分程隠れた少年。


同じ2年のマックスこと松野空介がいた。


「久しぶりだね、風丸。」


マックスは手をひらひらと降りながらオレに挨拶をした。


「ん?
知り合いか?」


円堂…そんなにオレには友達がいないようにみえるのか…?


「1年の時のクラスメートだ。」


「だよね〜」


マックスとは特に仲がよく、よくつるんでたっけ。


「さっ入ろうぜ!
二人のユニフォームもちゃぁんと用意してあるんだからな!」


円堂はオレとマックスをずいずいと押して部室へ入った。


「みんな!
今日の助っ人に入ってくれた松野空介だ!」


ユニフォームに着替えおわったあと、円堂はマックスの紹介をした。


「僕のことは“マックス”って呼んでね
サッカーはまだやったことないけど僕こう見えて結構器用なんだよね」


確かにマックスは何をやってもとても器用にこなしていた。


「ってわけだ!
期待しようぜ!」


「でもまだ9人…
あと2人足りないぜ?」


半田の言う通り。


マックスを入れてもこの場にはまだ9人しかいない…


やっぱり帝国に勝とうなんて無謀だったのか…?


「遅れてごめんなさい!
秋がユニフォーム持ってきてくれてたから更衣室で着替えてたの!」


落ち込んだ矢先、部室の扉がガラッと開いた。


扉を開けた人…


それは桜色の髪をリボンで束ね、黄色いと青のユニフォームに身を包んだオレの妹だった。
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