アリスとウサギさん
□アリスとウサギさん
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大きな森の中に、一つの小さな家がありました。そこに住んでいるのは、アリスと言う小さな女の子。
そんな女の子は、キラキラとした長い金髪を振りながら、森の奥に入っていきます。
「今日は会えるかなぁ〜? ウサギさん♪」
うす暗い森の中を、ルンルン気分で歩きまわるアリス。
「ぁ…」
そんな中、一つだけ日差しが当たった場所に、ポツンと座っている人影を見つけました。
フワリと少し浮かせた茶色の髪に、ピシッとした白のタキシード。
腰には金で出来た懐中時計。
くりくりの大きな瞳。
そして、頭の上にあるのは純白の大きなウサ耳。
「お〜い!! ウサギさぁ〜ん!!」
アリスは嬉しくなって、片手を振りながらアリスはウサギさんに近づきました。
そんな彼女を見て、ウサギさんは一言。
「またお前か、アリス」
「…ウサギさん、相変わらず冷たいよ…」
そう言うがしょげたようには見えず、鼻歌を歌いながらウサギさんの横に座るアリス。
「ウサギさんウサギさん!! 今日は何をしているの?」
「…いつもと同じ」
「何にもしてないの?」
そう聞くと、素直にコクリとウサギさんは返事をした。