novel original
□うざやさん
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『ねぇ、臨也さん』
『ん? 何? いきなり秘密モードでどうしたの?』
チャットに来てすぐに、臨也に連絡を入れる帝人。
『ちょっと、おりいって聞いてもらいたい事があるんですが…』
『何々? 何でも言ってv』
帝人の事を普通の人間よりも好きな、つまり帝人に好意を抱いている臨也としては嬉しい限りだ。
上機嫌で返事を待ちながら、コーヒーを口にする。
『実は、学校で僕と池袋最強の男とイチャイチャしているって噂が流れてて…』
その言葉がパソコン上に浮かんだ途端、臨也は口に含んだコーヒーを盛大にぶちまけた。
パタパタとコーヒーが口から垂れるのも気にせず、暫くその文字を見つめる。
それからもの凄い勢いで書き込んだ。
『ねぇ帝人君、僕にはどう見ても池袋最強の男とイチャイチャしているとしか見えないんだけど』
『いえ、合ってます』
そ、そんな…!!! と、ショックを受ける臨也。
『だ、誰が言ってたのそんなこと!!』
『僕の友達です。ていうか、もの凄く必死じゃありません?』
『当たり前!!』
帝人の友達となると、紀田正臣あたりだろうか。
くそ、あの将軍め!! と考えながら、チャットに打ち込む。
『大丈夫。その情報は俺がもみ消しておいてあげるから』