最近読んだ本
□narcissu
1ページ/1ページ
この小説は、フリーゲームから、ノベル化したものですね。
タイトルの読み方は、ナルキッソス、水仙のことです。
花言葉は自己愛。
神話のナルシスも有名ですね。
ストーリーは、主人公である阿東 優が、ホスピスで出逢った佐倉 瀬津美という女性とともに、病院を抜け出し、車であてのない旅?をするというもの。
かなり端折ってるけど。
主人公も、ヒロインもホスピスに入っているわけですから、当然治る病気ではありません。(ホスピスの基本理念は、患者の痛みを可能な限り和らげ、残りの余生を出来うる限り、幸せに過ごさせるというもの)
死を間近にひかえたヒロインの願いは、ここでは死にたくない。自宅も嫌。というものでした。
早い話しが、死に場所を求めての旅です。
ひたすら重い話しです。
ラストも、納得できない!と、感じられる方も多いかと思います。
けど、正しく物語を読み解き、自分ならどうする?と常に考えていると、読み終わった後には、何かしら心に残るはずです。(タイトルである、ナルキッソスの意味も含めて)
ただ、小説家が書いた作品じゃないんで、風景描写はビミョーだし、地の文もゲーム仕様の、単語の力に頼った書き方をしてます。(ノベルゲームはウィンドウがあるので、画面に入る文字数が少ない)
でも、文章に力があるため、引き込まれるかと。