童話

□うそつきアシェリー
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「私はお城にすんでるの」


「毎日豪華なご馳走を食べて、夜毎繰り返される舞踏会にはもう、飽き飽き!」

周りの子供達に得意気にそう話すアシェリーの服装はいたって簡素で、そこいらの子供達と違いはありません。

一人の子供が言いました。
「じゃあ、何でそんな格好なの? ドレスは着て来ないの?」
アシェリーは言います。

「だって、歩きにくいじゃない?」
子供がまた言います。

「おつきの人は居ないの?」アシェリーは言いました。
「今日は、城からは黙って出て来たの、だから従者は居ないのよ」
「あら? もう、こんな時間? 帰らないと」
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