腐*銀魂部屋*
□未来ヲ託ス
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よく晴れた夏の日のこと。
土方は、いつものように市中見回りをしていた。
そこへ、万事屋の坂田銀時がやってきた。
犬猿の仲だった2人は、今では恋人同士。
土方は隠せていると思っているが、銀時が牽制するかのように周りの人間に付き合っているのを話しているため…
周知の事実になっている。
銀時は、懐に手を入れて何かを取り出した。
「土方、これ。」
「何だこれ、手紙か?」
「ま、そうだな。」
銀時が頷くと土方は少し驚き手渡された手紙を見た。
「珍しいな、お前が手紙書くなんて。」
「銀さんだってな、手紙書くことぐらいあるって―の!」
「そうか、読んでもいいか?」
「何のために、手紙にしたと思ってんだよ!直接言うのが、アレだから…」
土方は、段々言葉が尻すぼみになるのを見て、本当に珍しいと思い笑った。
「わかったよ、屯所で読んでやる。」
「あ、それ本当は明日読んでほしいんだけど…」
「なんでだよ、それなら明日持ってくればいいじゃねぇか。」
「いや、それが無理だから今日持ってきたんだよ!」
「いつもフラフラしてやがるのに、仕事でも入ったのか?」
「まぁ、そんなとこ。だから頼む!」
こんな手紙に何が書かれているのか、とても気になるが…
万事屋がここまで言うからな…
「ハァ…わかったよ。」
「ありがとな、土方!…そろそろ、いくわ。これからも、仕事気を付けろよ!」
「あぁ、お前も気を付けろよ。じゃあ、またな。」
「……じゃあな。」
そう言って、銀時は土方が歩いていく反対に歩いて行った。