マジックセブン
□16章〜涼の挑戦〜
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「わしはそのような者に久しぶりに会った。是非ともその力をこの目でみたい。そこでだ、ここにいる息子の昴と2対1で良いから戦ってみてはくれんか?」
すると昴と呼ばれた男が前に出る。
「俺は遠藤昴。極寒の紳士、Aランクで氷帝の息子だ。」
「あの、ちょ、ちょっと待って下さい。さっきから氷帝さんも昴さんも涼に一言も言わないけど、家族だったらお帰りの一言ぐらい…」
確かに…俊也の言う通り、氷帝も昴も涼に一言も声をかけない。
「涼?
あんなシングル魔法も使えない出来損ない、俺様が相手にするわけないだろう。」
「我等遠藤家の掟。力無き者相手にするべからず。涼、シングル魔法を使えるのならば、ランクをRegularに上げ、家族として認めてやろう。」
「………」
遠藤親子が会話をしている中、俺はわからないことを俊也に聞いた。