マジックセブン
□14章〜雪原〜
2ページ/8ページ
な、なんだコイツ…
「あれ?怒っちゃった?ごめんごめん。それより君一人?」
「あ!そうだ、俊也と涼がこの辺に…」
「あと二人ね。その二人は、君と違って賢いのか、よほど深く埋まってるかのどっちかだね。」
なんかいちいち腹の立つ奴だな…
「スノー・ショーベル!」
コイツがなにか唱えると雪掻きシャベルが出てきた。
奴はそれを俺に渡す。
「手伝って。」
満面の笑み。
渋々シャベルを受け取る俺。
俺の仲間なのだから、手伝うのは当然なのだが、なんか気に入らないなぁコイツ…
程なく、俊也と涼も掘り出せた。
二人とも酷い怪我はしてないみたいだ。
「ありがとう翔。それで、あの人は?」
「それが、よくわからないんだよ。俺もあいつに掘り出されたんだし。」
あいつは雪掻きシャベルを魔法で消していた。
「あ、あの、助けてくれてありがとうございます。それで…あなたは?」