マジックセブン
□13章〜試練の祠〜
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「今ここで、我等が長老に勝ってみよ!」
「えーーー!」
人魂狐の長老って強いんだろうか?
昨日のあの狐だって充分強かったのに…
「断るなら、こちらにもそれなりの手があるぞ…」
人魂狐の尻尾の炎が大きく燃え上がり、そこに俊也と涼が映しだされた。
「貴様の罪の代償に、この二人を八つ裂きにしてくれる!」
そんなの選択の余地ねーじゃねーかよ。
二人を俺のために失う訳にはいかない。
「う、受ける!」
「フン、よかろう。」
そう言うと、人魂狐が数本下がり、祠の中に灯が燈った…
ガラガラガラ…
「お手合わせ願えますかな?人間。」
人魂狐の長老は、全身の毛が銀色で、額の模様は碧かった。
そして、尻尾が九本…
その全てに青い炎が燈り、臨戦体制だった…
「ウィル・ダ・ウィスプ(人魂)」
長老が静かにそう言うと、九つの火の玉が俺に飛んで来た。
「クリニス、クリニス、クリニス!」
俺は必死にクリニスを唱えたが、迎撃出来たのは三つ…
俺は全体に攻撃出来る技を持っていない。