マジックセブン
□12章〜北狐の怨み〜
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あれが、狐の魔生物。
「あれは、人魂狐だな…」
人魂狐らしき魔生物は微動だにせず俺達のことを観察している。
「よし!人魂狐!どっからでもかかって来い!」
「ああ、ちょと待って翔…狐系魔生物を刺激しちゃ駄目…」
「来ないなら俺から!カード、クリニス!(彗星)」
俺が叫ぶとカードから青白い球が人魂狐に向かって行った。
「ウィル・ダ・ウィスプ(人魂)」
すると人魂狐は尻尾から火球をだしてクリニスを打ち落とした。
「カース」
そして狐は謎の言葉を呟いてさっていった。
「あーあ…やっちゃった」
「あ、あの狐…しゃ、喋った!?」
「翔落ち着いて。」
「狐系魔生物は頭が良くて喋れるんだよ。それに、攻撃してきた相手を決して忘れないんだ。
これから大変だよ…」
「…えっ!?」
「その内解るよ。」
俊也と涼の雰囲気から、何だか大変なことをしてしまったことに気づいた。