マジックセブン
□11章〜北への雷(イカズチ)〜
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あれ?
コブラが止まった!
しかも、どこかへと散っていく…
なんで?
「ガァァァァーー!」
その答えは、雄叫びをあげた雄大の下で、真っ青になっているオッサンを見た時にわかった。
彼の手には、ネジやら基盤やら、機械の残骸が握られているだけだった。
どうやら、あのリモコンでビジョンコブラを操っていたようだ。
それを雄大が龍化した腕で殴り壊したようだ。
「俊也!あの馬鹿おやじ縛りなさい!」
「ちょっと、待って…」
「早く立つ!情けないわね!」
「×××…タイト・ロール・バンデージ(きつい巻き包帯)」
「ぐむ…」
オッサンは俊也の出した包帯で口までがっちりと塞がれてしまった。
「さて、それじゃあこの二人をギルドに送るわ。」
岬がオッサンと雄大を指差して言った。
は?そんなこと出来るの?
「オイ、岬!そんな便利なこと出来るなら、どうして今までそれを使わなかったんだよ!」