マジックセブン
□8章〜ビジョンコブラの狂気〜
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「幻影が邪魔でうまく狙いがつけられない…」
「う〜ん…」
悩んでいる俺達に、ドラゴンとキマイラ、ケルベロスが炎を吐いてきた。
「おっと…あれ?熱くない?」
「幻影だからかな?」
「でも、相手の攻撃が効かないなら、近づいて攻撃出来るじゃん。」
「よし!突撃!」
俺と俊也は幻影の懐に飛び込み、テキトーに魔法を放った!
「ス、スパーク!」
「インジェクション(注射)!」
シャーーーー!
当たった!
「やった!」
「よし!」
ドラゴンとケルベロスが消えた時だった。
ガックン!
俺の視界が一気に1メートル下がった。
脚を見ると、紫とも緑とも見える鱗、膨らんだ胸、小さな頭に小さな牙…
ビジョンコブラが俺の脚に噛み付いていた。
「翔大丈夫か?オイ!ォィ!…ォィ……」
世界が回り、俊也の声が反響した。
俺の視界から、瞬いていた星の光が消えた。