マジックセブン

□7章〜障害物競争〜
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さっきから、なんかおかしい。

極限成長幼虫は初めてだけど、かなりおおきなキラーモスが何匹も飛び出して来ている。

ビジョンコブラを見つけてから、クレイジーフラワーの群生にも当たってしまった。

「絶対おかしいよ。こんなに魔生物がかたまっているなんて…」

「確かに…」

「もしかすると、さっきのビジョンコブラが、魔生物達に幻覚を見せて、俺達の邪魔をするよう仕向けてるんじゃないか?」

そうこう話していると、またキラーモスの極限成長幼虫が出て来た。

ピューーー!

糸をはいてきたのだ!

「フ、フレイムヘーリア(炎の障壁)!」

雄大の前に魔法陣が浮かび、炎の壁が現れキラーモスの糸を燃やしている。が、燃やしても、燃やしても糸は押し寄せてくる。

「ここは一旦引くぞ!全員、脇道に避けろ!」

雄大は、全員が木立の中に隠れたのを確認すると、拳を突き出しキラーモスに火球を飛ばして、木立に飛び込んだ。

「怪我した人いない?」

「うん、なんとか。」
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