マジックセブン
□6章〜極限成長幼虫〜
3ページ/10ページ
「ああ…泣かないで、俺達がなんとかするから、ね。」
「あ、ふぇ…ありがとうございます…。」
「でも、ビジョンコブラには川を染めたり、コンクリートを出すことは出来ないはず…」
「じゃ、じゃあ、全て実はビジョンコブラの幻影だったってことは…」
「それはない!ビジョンコブラの魔力は幻影を何時間も維持出来るほど大きくはない!それに、もしあれが幻影なら、それに触れられないはずだ!俺達はコンクリートの上を歩いてきた。
あれは、間違いなく現実だ。」
(絶対に裏がある。)
真奈美ちゃんが落ち着き、また歩きだした俺達は着実に森の奥へ進みだした。
「ここを右に曲がって…あっ!」
「!!
全員伏せろ!!」
ピューン
雄大の声で伏せた俺達の頭上を赤紫のビームが、通り抜けていった。
「イ、インフォメーション(情報)」
岬が唱えると岬の前に魔法陣が浮かび、それがスクリーンのように、敵の情報を映し出した。