マジックセブン
□6章〜極限成長幼虫〜
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キラーモスは、火花に焼かれたり、針で突かれたりして、消滅してしまった。
キラーモスは案外弱く、クレイジーフラワーも雄大や真奈美ちゃんが倒してくれた。
魔法を使いながら歩いて、30分程がたった。
「ねぇ、真奈美ちゃん。」
「あの…は、はい」
「そういえば、聞きたいんだけど、ネイリブ村って、なんであんな中途半端に舗装したり、木とコンクリートを混ぜて建物を立てたりしてるんだ?」
「翔!失礼だぞ!」
「あ、いいんです。可笑しいのは、わかってますから…。あの、その…実は…あれもビジョンコブラと関係があるみたいなんです。」
「どういうことだい?」
「はい、実は…、あのコンクリート…ビジョンコブラが村に現れるようになってから、突然できだしたんです。あの川だってそうです。ビジョンコブラが大人しかった頃のネイリブ村は、青い川が流れ、緑の道が延び、総木造の家が並んでいたんです。あの、でも…ビジョンコブラがおかしくなってから、川は紫に澱み、コンクリートがどこからか現れだしたんです…」
そこまでいうと、真奈美ちゃんは泣き出してしまった。