マジックセブン
□序章〜パラレルトリップ〜
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「貴様は何者だ!」
やあ!こんにちは!
俺は木村翔15歳。
スポーツも勉強もそこそこの普通の中学生なんだけど…
いま、銀マントを着て、へんな指揮棒のような物を持った人にめっちゃ睨まれてます。
え〜と、なんでこうなったかというと…
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「此処…だよな…」
俺は今、学校の相談室の前に来ています。
相談“室”と言っても、外部の先生が移動しながらが来ているから、校舎から離れた所にテントを建てただけの簡素なものだ。
ただ、そのテントは紫色をしていて、何だか占いの館みたいに、不気味だ。
正直この外観をみて入ろうか悩んだんだけど、此処でウロウロしている所をクラスメートに見つかったりするのも恥ずかしいから、俺は意を決して中に入った。
「いらっしゃい。坊や。」
中に入ると、待ち受けていたのは、たぶん…
相談室の先生?
というのも、その人は紫の服を着て、幾つもの指輪をはめ、ストールやターバンを幾重にも垂らした女性(?)で、顔には、仮面をはめていた。
顔が見えないからハッキリとした年もわからないけど、話し方は
年輩の方のそれだった。
「おかけ。さあ、それじゃあ悩みを聞こうか…」
おいおい、仮にもこんな怪しいばあーさんに悩みを話すのかよ…