新しい茶葉

□屍体を抱いて眠る夜の夢
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俺と隆人はもの心ついた時から何時も隣にいて、所謂幼なじみで、親友で…
俺が幸せなときは隆人も幸せで、俺が辛いときは隆人も辛くて…
だから分かったよ。最近隆人が苦しんでるのも、悩んでいるのも…

「俺に出来ることならなんでもするよ!だから話してよ、隆人!」

夕暮れの屋上。ありきたり…でも俺の精一杯…

「無理だよ…君にはどうやったって解決出来ない。」

そう言い切った隆人。完全な失望の籠もった隆人の眼。

「なんでだよ!俺にだって出来ることがあるかもしれない!まずは、話してくれなきゃ…」

「僕には判るんだ!どうやったって君には僕は救えない。」

なんでそう言い切れるんだ?俺は隆人の幼なじみで、親友で、唯一人の…

「なんでだよ、隆人!」

身体が動いた時には、隆人の眼は既に見開かれていた。
俺の手の中、光るナイフに添えられた手…それは隆人の…

「これが、君の…僕の答えか…」

仰向けに倒れる彼、隆人。

「あ…ああ……」

そこからはさっきの通り…
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