マジックセブン
□4章〜複写の騎士〜
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「うっひゃひゃひゃひゃ。良いねぇ〜その苦しむ顔。
早く魔法を目覚めさせないとヤバイんじゃない?」
「のやろ〜…」
「態度は立派だね。さて、じゃあ次はこの魔法なんてどうかな。プ、プロミネンス(紅炎)!」
成茂が床に右手をついて唱えると、床に赤い魔法陣が浮かび、そこから火柱が立ち上がり、俺に向かって来た…
終わった…
確実に大火傷だろうな…下手すりゃ死ぬかな…
容赦なく火柱は近づいて来る…
「オイ!新人!カードだ!カードを使え!」
見るに見かねた野球帽の少年が叫んでいる。
カード?
…
カード!?
そうだ!あの雷ヤローがなにかごちゃごちゃしたカードがある!
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「せいぜい上手く使え。」
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使うなら今だ!
俺は腰のケースから、あのカードを取り出した。
すると、不思議なことにカードに触れた途端にその使い方が解った!
カードを指に挟み、火柱に向かって突き出す。呪文も自然に浮かんだ。
「ライトニング(稲妻)!」