マジックセブン
□22章〜人形劇〜
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緑のバリアに護られて華蓮は一息つく。
そして、二つの石に感謝をしていた。
一つは勿論このバリアを創っているペリドット。災いから身を守り、明るさと行動力を与えてくれる石。
そしてもう一つはホークアイ。洞察力や決断力を高め仕事を成功へと導く。
この石のおかげでアクエリアス(水瓶座)の瓶の亀裂に気づき手を打つことが出来た。
普段はテキトーに見える彼女でも、しっかりと世話になった物に感謝はするのだ。それが宝珠の鑑定人である春日井華蓮なのだ。
「それにしても、美貴や他の皆は大丈夫かしら?」
華蓮は気を失っているakueriasuを見る。
(私に当たったakueriasuはたまたま自滅してくれたけど、ランク的にはAにそうとうするぐらいの実力だったわん。仁さんや美貴は大丈夫として、あのおチビちゃん達は心配ねん。私もじっとはしてられないわん。なんとかここから出る方法を見つけなきゃん。)
「タ、タ、タ、タ、タイガーアイ!」
そう華蓮は唱えると、Black Boxの中を見渡し始めた。