マジックセブン
□21章〜VSrune&aquarius〜
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…ピシッ
キン、キンッ
ピシッ…
仁とruneは黒い箱の中で、何度目かわからない衝突を演じている。
「………」
無言の仁…
「………」
やはり喋らないrune…
辺りには、どちらも相手に当たらない鞭と剣の音のみが響いている。
(しかし、何故runeは私の魔法を封じたのか?)
鞭を振りながら仁は考える。
(runeならば、本をなぞるだけで魔法を発動出来る。そして私は、そんな特殊な魔法まで黙らせる技を持っていない。
runeならわざわざ私の魔法を封印しなくとも、私とは戦えたはず…
本人の言う通り、後続の者が私と戦う時に戦いやすくするためか?いや、計算高いruneなら、単独でも私に勝てるようなにか用意しているはず…
わからん…)
キンッ!
一方のruneも悩んでいた。
(くそう…隙がない。)
さっきからruneの剣は空を斬ったり、鞭とぶつかったりしているが、一向に仁には当たらない。