マジックセブン

□21章〜VSrune&aquarius
1ページ/9ページ


…ピシッ

キン、キンッ

ピシッ…

とruneは黒い箱の中で、何度目かわからない衝突を演じている。

「………」

無言の仁

「………」

やはり喋らないrune

辺りには、どちらも相手に当たらない鞭と剣の音のみが響いている。

(しかし、何故runeは私の魔法を封じたのか?)

鞭を振りながら仁は考える。

(runeならば、本をなぞるだけで魔法を発動出来る。そして私は、そんな特殊な魔法まで黙らせる技を持っていない。
runeならわざわざ私の魔法を封印しなくとも、私とは戦えたはず…
本人の言う通り、後続の者が私と戦う時に戦いやすくするためか?いや、計算高いruneなら、単独でも私に勝てるようなにか用意しているはず…
わからん…)

キンッ!

一方のruneも悩んでいた。

(くそう…隙がない。)

さっきからruneの剣は空を斬ったり、鞭とぶつかったりしているが、一向に仁には当たらない。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ