マジックセブン

□17章〜ピースダイヤモンド〜
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次の日、俺達は三人揃って寝坊をして、マリアが用意してくれたブランチを食べたころには、太陽が空高く登っていた。
それから俺達は、荷物の整理をして、ピースダイヤモンドに向けて出発した。

「少々、お待ちを」

玄関ホールでまさに扉を開けようとしたとき、セバスチャンが引き留める。

「旦那様が三人へと…」

セバスチャンが取り出したのは、淡い水色の石が三つずつついた。三本のミサンガだった。

「これは氷のミサンガです。氷帝である旦那様の力を封じた魔具でございます。このミサンガを身につけるものは、それだけで冷気を纏い、相手を凍てつかせ、氷の魔法の威力をあげる効果があります。」

へー、魔具か…そんな便利なものがあるのか。

「ただし、身につけている間は無条件で魔力が発揮されてしまいますので、普段は外されておくことをお勧めします。上手く扱えば、昨晩のような合体魔法にも役立つでしょう。」

俺達はセバスチャンから氷のミサンガを受け取り、お礼と別れを告げて遠藤邸を後にした。
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