マジックセブン

□16章〜涼の挑戦〜
1ページ/10ページ

「入れ!」

厳かで威圧感のある声がそう言うと、扉が開いた。
中にいたのは二人。
一人は俺達より少し年上に見える青年。そしてもう一人はマントを羽織り窓の外を眺めている初老の男

「旦那様、坊ちゃまと木村翔様、岡本俊也様です。」

旦那様と呼ばれた男が振り返る。
凄い威圧感だ…魔力の差だろうか?
隣で俊也が息を呑む。

「Legendのバッチ…」

それを聞いて俺も目をこらすと、確かに男のマントにはLの形をした赤いバッチがついていた。

「ようこそ諸君。優秀な魔術師達よ。」

初老の男が話始める。

「わしはこの遠藤家の当主、Legendランクの氷帝じゃ。本名は遠藤仁助というが、そんなことはどうでもいいじゃろう。お主ら二人は、Regularランクにも関わらず、うちのマリアとセバスチャンに一撃を入れたそうじゃな。」

「は、はい…」

完全に威圧感に負けている俺達は素直に答えた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ