マジックセブン
□13章〜試練の祠〜
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人魂は、俺に近づき、今まさに俺の周りをぐるぐると回っている。
俺は疲れて(実は恐怖で)動けない。
「ヒッ!ゆ、許して〜」
「許さぬ!許さぬぞ!」
「お願いだから…」
「どうしてもというのなら…ついて来るがいい!」
人魂はそれだけいうと、ゆらゆらと俺の前を進みだした。
俺はそれに恐る恐る従った…
へっぴり腰で…
歩いて5分ぐらいたっただろうか?
少し開けた、しかし周りよりも暗い空間に出た。
人魂がその空間の奥に進むと、祠が現れた。
そして、人魂が狐へと変わった。
人魂狐だ!
しかし、尻尾には明かりが燈っていた。
「人間よ…」
キョロキョロと周りを見回し、俺しかいないことを確認する俺…
「お前だ!」
やっぱりか…
「貴様、私に向け魔法を放っただろう…」
「いや、あれは、知らなくて…」
「言い訳無用!」
ビクッとする俺。
「そして、先程許して欲しいと頼んだ。チャンスをやろう。」
「え?」