マジックセブン
□12章〜北狐の怨み〜
1ページ/10ページ
俺達はギルドを出て地図を見ながら北へと進んでいた。
「なぁ、涼〜結構来たけど、ピースダイヤモンドまでは後どれぐらいあるんだ?」
「翔…ばてるの早いよ。今日中にスラント山のふもとまで行ければ、だいたい四日かな。」
「よ、四日!!」
「翔…そんな一日で行けるような距離にないよ。」
「そんなぁ〜」
「あっ、二人とも、この辺から魔生物の数が増えてくるから気をつけて。」
涼の声で前を向く。
今までは2時間ぐらいあるいたのに、ボッチが二、三匹出てきただけだったが、いよいよらしい。
「この辺には、どんなのがいるの?」
「う〜ん……狐…系かな…」
「狐系…?」
「例えば…あんなの!」
涼が指差した方を見ると、額に紅い模様があり、尻尾の先が焦げている一匹の白い狐がいた。