新しい茶葉

□一つ賭けをしよう
  ―独り勝ち―
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ちょうどいい距離ってなに?
人間の、
人の間の長さはどのくらいが“いい”んだろうか?

オマエが喋ると場が凍る
実際そうだから何も言えない

じゃ、黙ってたら
黙っていればほっとかれる

かまって欲しいの
当たり前だ
でもいじられたくない
正確にはいじられてばかりいたくない
たまには、いじってもみたい

我が儘な奴
自然な感情だろ?

でもオマエがそれをやると、
そう、場が凍る
非難される
指さされる
避難される
独りになる

なあ、オレはどうしたらいい?
オーラだから仕方ないんじゃない

オーラだから

そういう奴だから

オマエじゃムリだよ

頭を取り替えなきゃ

やっぱり、オーラかな

つまり、答えなんかないのかい?
どうしようもないのかい?
オイ、オマエ等が困った顔してもオレが困る

でもそういう人っているよね〜

うん、うん、しょうがないよ

いる、いる
つまり“いる”のであって、“要る”ではない訳だ

帰りの電車内
長椅子の僕の隣に誰が座るかでジャンケンが始まった

ねえ、一つ賭けをしようか?

友人A、B、C
誰がオレの隣にくるか

betは済んだか?

先にオレの予想を言おうか?
全員で隣の車両に移る
オレを残してね




ほら、
オレの“勝ち”


オレの“独り勝ち”…

―END―



―――――――――――
あとがき

え〜と…冷静になって見返すと何これ?って感じになってますね。
ストレートな感情を表に出そうと、過去の日記の中から衝撃的な言葉を抜き出して、詩風に纏めてみたのですが…
う〜ん…これ当事者以外は何言ってんだか伝わらない気が…
でも、各々の状況に当てはめて独自の解釈をして頂けるのが、抽象的な小説の魅力であり、また今作の狙いでもあるので、公開します。

深淵様投稿作品
お題「一つ賭けをしよう」
 

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