新しい茶葉

□出会い
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しかし、彼にも転機が訪れようとしていた。
ペットショップの店主が彼のあまりの売れ行きのなさに、彼の処分を考え出したのだ。
ある日彼は、店先の特等席から外された。

とうとうホーも最期かホー?

彼は籠ごとレジスターの隣に置かれた。そして死を意識した。保健所の存在は彼も知っている。

「鳥を見せて欲しいのだが。」

その時、店の聞き飽きたベルが鳴り、一人の客が入って来た。ふくろうは始めは彼に興味を示さなかったが、彼の風体に思わず興味を引かれた。
マントのようなコートいやコートのようなマントを着て、片眼鏡をかけ、短めのハットを被り、ステッキを持っている。全身を茶色で固めたセンスのない着こなしをしていたのは、まだあどけなさの残る青年だった。

「店のマスコットに鳥が欲しくてね。出来ればふくろう。欲を言えば賢い奴かな。」

淡々と店員を困らせる注文をする青年を、ふくろうはじっと見つめていた。
ふと、青年とふくろうの眼が合う。

「………君にしよう。」

青年が呟く。

「…おいで、ふくろう君。」

今まで一度もかけられたことのない言葉。
それがホーとRaitoの出会いだったホー。


to be continue...
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