奥の茶葉

□mirror
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あれ?どうしてだろう?
右腕に力を入れてみる…
―動かない―
左腕に力を入れてみる…
―動かない―
足に力を入れてみる…
―やっぱり動かない―

β「鏡の中の“人”は勝手に動けないんだよね。」

鏡の中の僕が言う。
また、勝手に喋っ…
あれ?話そうとしたのに、口が開かない、声がでない。

β「鏡の中の“人”は勝手に喋ってもいけないんだよね。」

……僕はこのとき始めて気づいた。今僕がいるのは、明らかにさっき僕がいたのとは違う空間……

αβ「違わないよ、だってさっきも僕はそこにいたんだから…」

口が…勝手に……

αβ「ふぁ〜。もう寝ようかな…
それじゃ、―さよなら、僕―」

そう言うと僕は、後ずさりを始めた。同時に僕は、後ろへと吸い込まれていった。
そして、光で何もみえなくなった。

END
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