Long2

□その恋に花束を
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みんな、それぞれの部屋に案内されていった。

当主・・・雲雀さんは気まぐれな人で、滅多に人前に姿を現さない・・

というか、人ごみが嫌いらしい。

人が大勢いると 群れ とみなしとんふぁー?を振り回すそうだ・・・。

うん。1ヶ月したら帰ろう。

1ヶ月も当主とあえなかったらリボーンもきっと許してくれるはず!!



「はぁー。なんで俺がこんなこと」



本当柄じゃないんだよなぁ。


ピピッピピピピッ


・・・鳥の囀り声?



「うわぁ。お前、ここの鳥?」

「ヒバードッ、ヒバード」



ヒバード・・・っていうのかな?

ふわふわした、人形みたいな黄色い鳥・・・可愛いっ!

そっと手を伸ばせば・・・ゆっくりと指先に鳥が止まった。

うわ〜!!



「お前、賢いんだな。俺はツナだよ。綱吉」

「ツナ!ツナ!」

「すごい!!」

「みーどーりーたなーびくー」

「え、歌も歌えるの!?」

「だーいなーくしょうーなくー」



どこの歌かはよくわからなかった。たぶんこの辺の歌じゃないんだろうなぁ。

それでも、不思議と聞いていて心が休まった。

さっきから逃げることばっかり考えてたけど・・・俺だってボンゴレ10代目なんだから。



「少しは・・・頑張らないとな」



婚約・・・は、まぁ、置いといて。

ボンゴレといい関係を築けるぐらいにはなりたい。

そんなことを思っていると、扉をノックする音が聞こえて・・・ヒバードは窓から空へ飛んでいってしまった。


あーあ。


ちょっとだけ残念。



「沢田様。ご夕食の用意が整いましたのでご案内いたします」

「ぁ、はーい」



声がかかって、俺は適当に身だしなみを整えると緊張しながら部屋を出た。
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