Long2
□この感情に名前をつけるなら
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「はぁ・・・・。」
立った今溜息をついたのは、この学校の風紀委員長雲雀恭弥・・・・?
俺は今、我が耳を疑った。
具合が悪くとも、どんな理由があろうとも委員長が溜息をつくなど天と地がひっくり返ってもあり得ない!
だが、俺は聞いてしまった・・・。
「ど、どうなされました?委員長。」
「・・・うん。最近、妙に動機が早まるんだよね・・・。」
「・・・・・・・は?」
「顔が熱くなったり、やけに心臓がドキドキしたり、気がついたらそのこのことばかり見てる。これってなんだと思う?」
委員長!それは恋です!!
俺はそう叫びたくなったが、ぐっと口をつぐんだ。
煩いなどと言われ咬み殺されるだろうことは目に見えていたし、そもそも委員長がこという感情を理解できるのかする謎だ。
けれど、委員長!貴方も人の子だったのですね!!
俺はさりげなくその相手を聞き、影ながら応援することにした。
相手から告白されれば、いくら鈍感な委員長でもそれが恋だと気付くはず。
「ちなみに・・・その・・・お相手はどちらで?」
「綱吉。」
「はい?」
「沢田綱吉。同じこと2回も言わせないでくれる?不愉快だ。」
「申し訳ありません!!」
ですが委員長
聞き返したくなる気持ちも察してください!!
と、口には出せず・・・俺は少し考え込んだ。
沢田綱吉は同性、つまり男だ。
自分以外は弱い草食動物(稀に強い獲物)としかみていない委員長だ。
性別などそうも気にしてはいないだろう。
だからといってあろうことか男を好きになるとは・・・。
「気がつくと彼のことを考えて、気がついたら起ってるし。」
「・ ・ ・ あの、なにがでしょうか。」
「僕のち「委員長ー!!」 何。煩い。」
「い、いえ・・・」
気持ちより体ですか!?ドンだけ正直なんですか!?
が、そこまで(体が)自覚しているならゴールは近いだろう。
がんばれ!俺!!
「・・・・あぁ、そうか。分かった。」
「え・・・?」
「僕は欲求不満なのか。」
「そ、そうですね・・・(案外あっさり?)」
「じゃぁ、今から沢田綱吉を咬み殺してくるよ。」
「(何故そうなるのですか!?)ちょ、ちょっと待ってくださいー!委員長ー!」
俺の声など聞いてくれるはずもなく・・・
委員長はいってしまわれた。
・・・いったいどうなってしまうのか。