Long

□With Good-Bye
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ここは平和なボンゴレ村。

今日も、ほら


ドッガーンッ!


爆音が鳴り響いています。(にっこり








骸「綱吉君ーvv今すぐ僕と結婚してください!!」

ツ「間に合ってます!!」

獄「またてめぇか!!10代目から離れろー!!」



今追いかけられている少年は、沢田綱吉。

この村に2人しかいない天使である。(多分)

父親は吸血鬼と天使、母親は狼人間と妖精のハーフで遠い先祖は人間という

珍しいくらいいろいろな血が混じっている少年だ。


けど、天使特有の能力 「治癒」 が一応扱えるから、一応天使ということになっている。



ツ「骸もさ、そろそろ身を固める時期だろ?こんなところで遊んでないで嫁探しを。」

骸「だから必死に頼み込んでるんじゃないですかー!!今、現在頑張って結婚申し込んでますよ!!」

ツ「俺は男だー!!

骸「そんなの関係ありません!僕は綱吉と言う天使を愛してますからー!!」




この堂々と恥ずかしいことを言っている変態は六道骸(伏字にしようともしませんでしたね by骸

これでも純血、吸血鬼の血しか体に流れていない純粋な吸血鬼だ。

簡単に言えば、ツナとは正反対。



骸「大体性別が何ですか!僕達吸血鬼にとってはまったく、一ミクロンも関係ありませんよ!!」

ツ「俺には関係あるはぼけぇえええ!!俺は多分・・・天使のはずだし・・・性別があるんだよ!!



吸血鬼には、性別がない。

だから、性器が両方ある。

といっても、2つあっては不便なのでほとんどが結婚前にどちらかの性別に統一してしまうのだが。

簡単にいえば、男でいたいものはそのまま。女になりたいものは性器を消すといった感じで。

骸の場合、攻めでもいけるし、精液がもらえれば妊娠も出来ると言うわけだ。

そして、兄弟・親子間の恋愛もOK



骸「最近クロームとの結婚の話もあがってきてるんです!!だから僕と結「果てろー!!」チッ、忠犬が邪魔しないでください!!」

獄「うるせぇ!気安く10代目に触ってんじゃねぇよ!!」

骸「キャンキャン喚かないでください。さぁ綱吉君!!あんな犬は気にせず、遠慮なく僕の胸に飛び込んで「果てろ!!」クハァ!!」



バァン!


獄寺の投げたダイナマイトがまっすぐ骸に当たり、骸ははるか遠くへ吹き飛んでいた。

ツナはそれを遠い目で見つつ、やってきた獄寺にお礼を言う。


ツ「ありがと。獄寺君(苦笑」

獄「いえ!10代目のお役に立てたなら光栄ッス!」

ツ「あはは・・・」



彼の名前は獄寺隼人。

極普通の狼人間だ。

といってもベジタリアンなのだが・・・。


ここ、ボンゴレ村の村長 ボンゴレ9代目とツナの父親が親しい関係にあり、一番の部下だからツナがボンゴレ次期村長だと思い

10代目!と呼んでいる。

とはいえ、ツナにはそんな気全然ない。

普通に暮らしていければそれでいい。



骸「ヒック・・・急に吹き飛ばすなんて・・・酷いですね獄寺君!」

獄「ゲッ、お前生きてたのかよ・・・」

骸「酷いです;;;」

ツ「あぁ、泣かないで骸。」

獄「10代目・・・こんなやつ慰めなくても。

骸「ヒック・・・綱吉君は優しいですよ・・・それに比べて彼は(ギロ」



骸が睨んで、獄寺が睨み返して・・・

また喧嘩が始まりそうな予感。

ツナはそれを見て首を傾げる。



なんだかんだいっても、この2人は結構仲がいいはずなのだ。

それなのにどうしていつも喧嘩するのか・・・

とりあえずとめなければとツナは間に入る。




ツ「ふっ、2人とも落ち着いてぐぇぇえ゛え゛!?

骸・獄「「10代目・綱吉君!?!?」」

ツ「なッ、何!?」

「悪ぃ、悪ぃ!」



突然振ってきた重みに、ツナは耐え切れず潰された。

頭の上から聞こえた声で、誰がいるのかすぐに分かったが・・・

顔が上げられない。



山「瞬間移動の練習してたんだけどさ、やっぱり失敗しちまったか。本当ごめんな、ツナ!」

ツ「ぅ、うん。」

獄「言ってねぇでさっさと下りろ!!」

骸「そうですよ!!可愛い綱吉君の顔に傷がついたらどうするんですか!」

山「そんときは俺が貰「「ふざける(な!)(じゃねぇ!)」」冗談だって〜。よっと、」

ツ「はふー。」



山本が退けると、ツナは大きく深呼吸した。


彼は、山本武。

魔法使い見習いであり、師匠はリボーン。

物覚えがいいほうではないため、なかなか上手には出来ないが・・・それなりだ。


逆に、リボーンはすごい。

少なくとも、このあたりの魔族(魔法使い&魔女の総称)の中では一番の魔力を持っている。

まぁ、切れやすいのがたまに傷だが・・



ツ「あれ?じゃぁ、この前言ってた浮遊術は合格したの?」

山「全然♪小僧が言うにはな、いろいろな術を試して俺にあった魔法を見つけるのが一番いいってよ。」

獄「ケッ、お前に会った魔法なんてあるわけねーだろ。」

骸「見るからに魔族って柄じゃないですよね。」

山「はは。でも、この瞬間移動は結構相性がいいらしくてさ。ツナのところへって念じたらちゃんとついただろ?」

ツ「俺の頭の上にね(棘」

山「今度は成功するって。」



そう言って山本は笑った。

なんだかんだ言っても、山本は着々とレベルを上げている。

ツナは、会うたび魔力の強くなっている山本を分かっていた。


ポジティブで練習熱心、だからこそ、将来は強い魔法使いになるだろうとも思っている。

自分とは大違いだなぁ、と内心苦笑した。



山「そういやぁ、ツナのほうはどうだ?」

ツ「全然・・・。」

獄「10代目なら焦らなくても大丈夫っスよ!」

骸「天使として働けなくても僕のお嫁さんと言う手も「それだけは嫌。」ツンデレですか!?」

ツ「んなわけあるか!!」


ツナは、一応天使だ。

天使はこの村だけでなく妖族(妖怪たちの総称)の間でも貴重だ。

滅多に出ない種であり、能力も稀。

そのため、ツナも本当ならもっと重宝されていい存在だった。

この村では、そんなこと分け隔てなく付き合っているものの、本音としてはしっかり治癒能力を身につけて欲しいのだろう。


ボンゴレ村には、もう一人天使がいる。

リボーンの妻であり、ツナの師匠でもあるルーチェだ。

かなりの能力の持ち主で、その気になれば数百人の怪我を一気に治してしまう。



それに比べてツナは・・・かすり傷を直すのがやっとだ。



ツ「はぁ・・・落ち込むなぁ。」

骸「ルーチェと比べるからでしょう?綱吉君はもっと自分に自信を持ってください。」

ク「うん。ボスは立派だと思う。」

ツ「うわっ!!クローム・・・(苦笑)いつの間に。」

ク「さっき。骸様、犬父様と千種母様が呼んでる・・・」

骸「え、僕はもうちょっと綱吉君と一緒にいます!!vv」

ツ「クローム・・・早くつれて帰って・・」



ツナは疲れたように、げんなりと言った。

骸と同じ髪形に、髑髏の眼帯をつけているこの少女はクローム・髑髏。

さっき話題に出た、骸の妹であり本名を六道凪と言う。

兄である骸が大好きらしく、凪よりクロームで呼んで欲しいらしい。


ク「ボス・・・・いつ骸様と結婚してくれるの?(うる」

ツ「一生しないから!!

骸「もう!照れちゃって!」

ク「ボスが結婚してくれないと・・・私が骸様と結婚することになるの・・。ボスの妹になる計画がめちゃくちゃ・・」

ツ「そう言われても・・・」

獄「10代目を困らせてんじゃねぇ!」

骸「煩い犬ですね・・・」

獄「狼だっ!」



獄寺は牙を出し、噛みつこうとしているし

骸は自分の武器を構え始める。

もう勝手にしろ!ツナは2人に背を向けた。



山「あははー。仲いいのな〜。喧嘩するほどっていうしな!」

ツ「アレは犬猿の仲だよ・・・」


ラ「ガハハッハハ!ランボさん登場ー!」

イ「ツナさん、こんにちは。」


ツ「イーピンにランボ!」



空から下りてきたのは妖精のランボとイーピン。

妖精は羽があるから飛べるし、小さいのが特徴だ。



ツ(いいよなー、俺も羽根とか欲しい。)

骸「ダメですよ!羽なんてあったら逃げられちゃうじゃないですか!」

ツ「何人の心読んでるんだよ煤@てか、嫌われてる自覚あったんだ・・」

骸「うぅ・・違います!綱吉君が照れて逃げないか心配なだけです!!」

ラ「ギャハハハ!パイナップルが泣いてるもんねー。」

イ「パイナップルのお化け!」

獄「ナイス!アホ牛にイーピン!!」



骸が泣き出してるのを見て、獄寺はガッツポーズ。

イーピンのパイナップルのお化けに傷ついたのだろうかとツナは首を傾げているが、ツナの嫌いで傷ついたのである。

ちょっといい気味とも思ったが、かわいそうに見えてくるしクフンクフン煩い←本音



ツ「骸・・・お願いだからいい加減泣き止んで。」

骸「うわぁあああ!!綱吉君ーvv」

ツ「うわっ!ちょ//どこ触って//くすぐったい!//」

山「はは。ツナー、大丈夫か?」

ツ「ひゃはははは//骸!//いい加減//」



ガンガンガンガンッ!!


突然、鐘が鳴り響いた。
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