*短編*

□linger
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side 名無しさん


『光』


最愛の人の名前を呼んだ
さっきから
数え切れないほど、
彼の名を呼んだ。


でも、
返ってくるのは波の音だけで


光はもういないなんて
信じれなくて
涙なんて出てこなかった


『光』


何処にいるの?
出てきてよ。
ここにいるよって
出ておいでよ。


『光、光』


光が最期に来た海に向かって
何度も何度もその名を呼ぶ


『…ひか…っ!』


出てきてよ
またいつもみたいに
笑い合おうよ
抱きしめてよ


貴方が私に気づくその時まで
貴方が応えてくれるまで


『光!…光…!』


この声が枯れようと
貴方を呼び続けるんだ


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テスト前に書き上げました第3弾です!
本当のことを言うと、実は1番最初に書き上げたのもです。
私は、なんてものを書いてるんだ…w
 

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