イナイレ小説(腐)
□あなたのまわりから誰もいなくなったなら、オレを選んでくれますか?
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出合った時からずっと…オレはあの人についていくつもりだった。
飛鷹さんになら、命を預けてもいいと思っていた。
―なのに。
飛鷹さんはサッカーなんかを選んだ。
オレは誰よりも、オレから飛鷹さんを奪った円堂守なんかよりも、飛鷹さんのことを愛していたのに。
飛鷹さんに「お世話になった人達」をつれて、オレは今あの人の敵になる。
「飛鷹さぁん、アンタが悪いんスよぉ?」
誰もいない空間に話しかける。かつて飛鷹さんがいた場所に。
飛鷹さんが大切にしているものを全部奪いたい。
サッカーも何もかも、全部、すべてを。
飛鷹さんのまわりから、オレ以外なにもなくなればいい。
「その時は、オレのモノになってくれますかねぇ?…飛鷹さん」