アンケート

□資格取得
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リクエスト

夢主ちゃんが資格をとりたくなって臨也に相談したけど臨也が忙しくて相談できなさそうだったから新羅に頼むお話で教えてもらっていて

臨也が落ち着いたから新羅なら嫉妬しないだろうし大丈夫だろうと思って夢主ちゃんがカミングアウトして臨也がものすごい嫉妬して新羅が夢主ちゃんをかばうお話が読みたいなと


<資格取得>


新宿 某マンション

愛子視点


―――資格、かぁ……。


テレビを見ながら考える。

専業主婦として毎日忙しく家の中を動き回っているが、働いていないのでこれが結婚していなければほぼニート状態と言えるだろう。

だが、旦那が私達家族を養ってもまだ余裕ができる程に稼いでいる、というのが一つと、

彼が私に[働かなくていいから傍に居てよ]と専業主婦になる事を望んだので今のこのような形になっている。


しかし、大体の家の事が片付いてしまうと本当に家の中を[暇だぁああ]と言いながら走り回れるぐらい暇になる。

だが、彼の仕事場として使っているこの部屋で騒げば、旦那が[君は子供かい?]と人を馬鹿にしたような顔で言うので結局本を読んだり、

テレビを見たり、綺麗な台所を意味もなく拭いたりするしかなくなってしまうのだ。


そんな[日常]の中―――私は読む本もなくなったので携帯電話で友達とメールをしつつ、テレビの電源を入れて適当にチャンネルを動かしていると再放送が流れており、

特集が[上野部あやね、資格に挑戦!]という、芸能人が資格を取る―――という番組がやっていた。

最初は面白そうだな、という興味心で見ていたのだが、段々と資格を取るのもいいな、と考えるようになり、終わる頃には私も何か資格を取りたいな、と思うようになっていた。


―――余った時間で勉強ができるみたいだし……今更、って感じだけど何か趣味ができれば楽しいかも……。

―――時間ならたくさんあるわけだし……私に向いてそう。


芸能人の人は仕事の合間に、という感じで資格の勉強をしていたが、専業主婦の私にとっては家事が終われば後は自由だ。

旦那―――折原臨也は私に何かやってくれ、とは言わないし、時々コーヒーを淹れて欲しい、と言われるぐらいで後は家の中に居れば自由なのだ。

それならば、家の中で資格の勉強をするのも楽しそうだな―――と思い、早速臨也に相談する事にした。


『ねえ、臨也』

「?」

『えっと……相談があるんだけど』

「……悪いんだけどさ、相談なら後にしてもらえるかな。丁度手が離せなくてね」

『いつぐらいなら相談に乗って貰える?』

「……後3日はかかるかな。結構大きな仕事でさ。あ、だからって危ない仕事じゃないから心配しなくていいよ。

君に構ってあげられないのは実に残念だけど終わったらしばらくは落ち着くと思うから」

『……そっか。解った』


本当に忙しいのかな、と疑問に思い、パソコン画面をチラ、と見ればたくさんの画面が開かれ、その中にはメール画面もあったり、

何かのサイトを開いていたり、と何をやっているかは定かではないが、忙しいのは間違いないらしい。


しかも、それを決定付けるのが彼の携帯が震える回数が多く、何台も一つは電話のような音が、

一つはバイブのような音が、一つはメールのような音が聞こえてきており、何をどうしたらそんな事になるのか逆に気になる。

それを対応している彼に問いかけたくなったが、[今は構ってあげられないよ]ともう一度言って仕事に戻ってしまう。


―――今は無理、かぁ……。


別に断られたわけでも、怒られたわけでもないのだが、何だか残念な気持ちになる。

しかも、テンションと言うのか、[やるぞ!]という気分になったのに、後3日は相談には乗れない、という現実に突き当たり、その気分が落ち込んだ気がするのだ。
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