アンケート
□大捜索
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リクエスト
臨也逹が池袋に買い物に来た途中で子供達が迷子になって皆(静ちゃん、狩沢さん達とか)で捜索!!っていうのどうでしょ??←
ちなみに子供達は新羅に保護されてたり…wwwww←←
<大捜索>
新宿 某マンション 昼
愛子視点
『……へぇ、いいなぁ』
「?ママーどーしたのー?」
「?どーしたのー?」
『え?……ああ、うん。何でもないよ』
「「?」」
お昼ご飯も食べ終わり、家事も一通りこなした時間帯。
旦那はテレビを見ながら携帯を弄っているようだし、子供達は彼の隣に座りながら玩具で遊んでいるようなので私は思う存分自分の好きな事ができる。
今私が見ているのは昨日買ってきた雑誌であり、それを読みながら独り言を呟いていると二人が気になったのか、こちらにやってきて問いかけている。
最初、二人に言われるまで自分が独り言を呟いているなんて思わず、一瞬驚いてしまったが、[何でもない]というと首を傾げつつ、もう一度彼の方へと戻っていく。
―――明日1日限定かぁ……。
―――……行きたいけど、無理、だよねぇ……。
今見ているのは家族で遊べるスポットであり、明日一日限定200名様にフリーパスが貰える、という特典がついてくる場所があり、そこに惹かれ、行ってみたいのだが―――
彼に言えば必ずと言っていい程、[買えばいいじゃないか]と言うので滅多な事は口にできない。それにそこまで行かないのならばフリーパスがあったとしても意味がないだろう。
それでも―――彼や子供達と楽しみたい、という気持ちは本当だし、いつもそのつもりで行動しているのだ。
―――言うだけなら……タダなわけだし、言っちゃおうかな……。
―――でも、あれこれ言われるのも嫌だしなぁ。
[嫌だ]というのなら、まあ何とか理解できる。
しかし、彼―――折原臨也の場合、[嫌だ]という否定だけではなく、あれこれと文句を吐き出した後、[嫌だ]と言うのだ。
だから面倒臭い。言いたくない、という気持ちが強くなり、やっぱり言うのはやめておこうか―――
なんて考えていると、臨也がこちらに顔を向けて[俺に言いたい事があるんじゃないの?]と問いかけてきた。
『な、何で解ったの……!?』
「さっきからこっちをチラチラ見てただろう?それに、[言いたいのに言えない]っていう顔してたから」
『……流石パパ』
「それで?俺に何か用?」
携帯を弄ってるだけかと思ったのだが、趣味の人間観察もきちんとしているようで私が彼の方をチラチラ見ていた事に気付いたようだ。
気付かれてしまっては隠す必要も無い為、行きたい場所の説明をすると―――
「……へぇ、そんな場所があるんだねぇ。知らなかったよ」
と興味がそそられているようで手ごたえは十分だ。後は臨也が行きたくなるように仕向ければ[解ったよ]と頷いてくれるだろう。
『やっぱりパパが久しぶりにゆっくりできる日だし……子供達にも色々な体験をさせてあげたいからさ。……駄目、かな』
「…………」
『あ、駄目なら駄目でいいよ?私……駄目だって解ってるし。我慢するからさ』
しんみりとした顔で、いかにも[我慢してます]と言わんばかりの表情を作り、
二人に笑いかけるとこちらに気付いた子供達が[ママーっ]と言いながら私に抱きつき、どこか雰囲気が重たい。