アンケート
□一緒に入ろう
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リクエスト
《双子ちゃんと臨也さんが一緒にお風呂に入る》良かったらお願いします!
<一緒に入ろう>
新宿 夜 某マンション内
愛子視点
『そろそろお風呂入る時間だよー』
「おふろー!」
「とーと、おふろはいろー!」
ソファに座り、テレビを見ていた子供達。
だが、私の声に反応した双子は素直に返事をして隣で携帯電話を触っていた父親に声を掛けた。
「……ああ、もうそんな時間か」
携帯で時計を確認したのか、小さく首を鳴らしたり伸びをしたりと身体の疲れを取ると、
[じゃあ行こうか]と言って立ち上がると二人は[あひるしゃん!]と遊び道具を忘れないように取りに行ったようだ。
『のぼせないように気を付けてよ?』
「解ってるよ。そういう事は気を付けるようにはしてるからさ」
お風呂で遊ぶのはいいのだが、[きもちわるーいー]と言って真っ赤な顔になり、苦しそうな表情をするのだけは勘弁してほしい。
そんな表情を見るだけで心が痛むし、その原因を作った目の前の旦那に怒りを覚えてしまうからだ。
しかし、当の本人は[気を付けるよ]とだけ言って、3人のお風呂を楽しんでいるようなのであまり強くは言えない。楽しそうにしている彼を見ていると、自分も楽しくなってしまうのだ。
―――惚れた弱み、って事だよね……。
主導権を握れるとは思っていないのでそれはいいのだが、そう言った部分は直したいと思っている私。だが、彼の[君はそのままでいいよ]の一言でまあいいか、と意志を鈍らせてしまうのだ。
―――まあ……好きな事に変わりは無いし……これでいい、のかな?
そんな自己解決をしている間に子供達はいつの間にか玩具を見つけてお風呂場へと向かっており、[あひるしゃんとねーてっぽー!]と今日遊ぶ玩具を父親に見せているようだ。
「じゃあ行ってくるよ」
「いってきまーす!」
「いってきますっ」
『いってらっしゃい』
―――――――……
お風呂場
臨也視点
「とーと、あひるしゃんねー」
「あたし、てっぽーやるー!」
「ぼくもー!」
いつものように子供達と共に服を脱ぎ、カゴの中に入れると我先にと二人はお風呂場へと入っていくと、まずは水鉄砲にお湯を入れているようだ。
「その前にお湯を掛けないと風邪引くよ」
「やー!おゆっ、とーと!おゆー!」
「あたしもあたしもー!」
そう声を掛けると双子は慌てて水鉄砲を置いてシャワーを浴びていた俺の方に近付いてきては早く掛けてくれ、と言わんばかりの体制で待っている。
言われた通りにお湯を掛けると、温かそうな表情をした後、何故かあひるを渡され[とーとのー!]と、今日の遊びはアヒルVS鉄砲の戦いのようだ。