折原家
□アンケート結果
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『そうだね。後は……子供達はずっと家にいるよね。買い物に行くまでさ』
「うん、俺がそうしないように言いつけてるからねぇ」
『でも……小学生になったらどうするの?今はまだ臨也の言う事聞いて家の中で遊んでるけど……』
「そうだねぇ。大きくなれば友達と遊びに行く事だって多くなるんだろうし、縛り付ける事も難しくなっていくだろうね」
『うん……寂しいけどね』
「まあ仕方ないさ。君は俺に恩や恋愛感情を抱いているのかもしれないけど、子供達にとって俺は父親だ。
それ以上でもそれ以下でもない。縛り付ければ縛り付ける程、子供って言うのは反抗したくなるものだからさ」
『……うん、そうだね』
「でも、だからって俺達の関係が壊れるわけじゃないだろう?悲しい事だけど見守ってやるのが……俺達の仕事じゃないのかな」
『……臨也』
「?なんだい」
『……ありがとう』
「……どういたしまして、かな?」
『……話に戻るけど、臨也は何してるの?』
「俺?俺は波江さんに仕事を与えたり、人間観察したり、書類の整理をしたりしてるよ?」
『……人間観察、っていうのは私達も入ってる、よね?勿論……』
「勿論さ。子供達の行動や君とあの子達とのやりとりは見てて飽きないからねぇ」
『私としては臨也とあの子達の話は聞いていて面白いけど』
「君もそのうち趣味が人間観察になるんじゃない?いや、むしろそうなってくれたら楽しいと思うよ?」
『……お断りします』
「酷いなぁ。……まあ後は……特に何かやってるわけじゃないよね。子供達は子供達で人形を出して遊んでたり、時々かくれんぼしてたり」
『私も入れて貰うけど……あの子達、見つけるの上手いよね』
「俺の息子と娘だから」
『……まあそこは否定しないよ。でも、隠れるのは下手くそだね、あの子達』
「絶対見つけられる場所に隠れたり?」
『良く知ってるね。……もしかして臨也も?』
「かくれんぼしてるのは君だけだと思わないでほしいなぁ」
『別にそんな事は言ってないけど……。臨也も隠れるの下手そうだよね』
「子供達と一緒にしないでくれる?それなりに隠れられるし、見つけられない自信もあるよ?」
『じゃあ後でかくれんぼする?』
「後で?本気でかくれんぼするのかい?……いいよ、やろうじゃないか。君が鬼だからね」
『うん、解った。負けないから』
Q、双子ちゃんの将来の夢は何ですか?良かったら教えて下さい!
『だってさ。二人の将来の夢は何?』
「しょーらいのゆめー?」
「うーん、うーん……」
「二人にとってはまだ難しい質問だったかな?」
「あたしはねー、ママみたいになるー!」
「!ぼ、ぼくもーっ!」
『……え?筑紫は解るけど、紫苑も?』
「主夫って言葉があるぐらいだし、女性が働いて男が家の事をやってもおかしくはないよ?」
『いや、うん……解るんだけど、驚いちゃって』
「それでねー、パパみたいなひととけっこんしゅるー!」
「ぼくは、ママみたいなひとがいいー」
「筑紫……」
『顔が……パパの顔がゆるゆる過ぎて怖い』