折原家
□始まりの話
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注意書き
未来の話です。
というか、臨也さんと主人公ちゃんが結婚して子供が育ったぐらいです。
臨也:28、29歳
愛子:21、22歳
筑紫:4歳
紫苑:4歳
という家系になっております。
そして少しだけ双子ちゃんの設定でも。
折原筑紫
顔も性格もどっちかと言えば愛子似。
髪は黒く、ショートで少し横が跳ねている。
臨也:パパ、愛子:ママ
折原紫苑
顔も性格もどっちかと言えば臨也似。
髪は黒く、臨也の髪型にそっくり。
臨也:とーと、愛子:ママ
臨也の事を[とーと]と呼ぶので臨也は、紫苑に[パパ]と呼ばせたがっている。
そんな設定でもよろしければ下へとお進みください。
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〈始まりの話〉
新宿某所
愛子視点
あれから何年経ったのか。
あっという間に私は来良学園を卒業し、約束通り臨也と結婚した。
こんな私でも結婚して、子供ができるなんてあの頃は夢にも思わなくて、拾ってくれた旦那―――臨也に感謝しつつ、一生ついていこうと決めている。
今の私は男女の双子―――筑紫と紫苑と夫の臨也に囲まれてとても幸せに暮らしていた。
たまに竜ヶ峰君達に会ったり、セルティさん達に会ったりして交流を持つようにしているのだが、
やはり臨也は昔のままで私を外には出したくないようで―――今では筑紫と紫苑にまで[危ないよ]と言って外に出さないようにしている。
「とーと!ぼく、おそとであそびたい!」
「とーとじゃなくて、[パパ]でしょ。紫苑」
「とーとはとーとなの!」
仕事を一段落させたのか、一息ついていると部屋で遊んでいた筈の紫苑が臨也の足にくっついてきて外に出たいアピールをする。
紫苑は臨也に対して[とーと]と呼んでいるようで、臨也はそれが気に食わないのかどうしても[パパ]と呼ばせたいようだ。
「ママー、パパと紫苑がおんなじこといってるー」
私の近くにやってきてスカートの裾をクイ、と引っ張るのは紫苑と瓜二つ―――とは言わないが、同じ日に生まれた筑紫だった。
二人は俗に双子と言われる部類で二卵性双生児だった。
一卵性双生児はクルリちゃんやマイルちゃんのように女同士や男同士が多いのだが、二卵性双生児は男女でもあり得るようだ。