龍球の腐蝕

□桃色の小さき者、それと隣に居る者は。
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そこいらに居た者の手から食い物を奪った、必要も無い物だったがブウに渡した。

笑って食べていたそれは、菓子と言うものだった。



『また別の笑いを見せるのだな…。』

「ギ!」

「…?」



ン、目の前に差し出す。

食べろというのか?



「ギウ!」



《一緒に食べよう!》

我は別に食べる気などしなかったが、ブウが言うならと口にした…甘くってあまり好きじゃなかった。



「…。」

「ヴァ…?」

「…ギ。」



《嫌い?》と聞かれた。

《いや…》と返したが信じてない顔だった。



『…しょうがないだろう、今まで眠っていたのだから…。』

「ギー!」

「…!?」



《返せ!》

そう言って口に噛み付いたブウ。



「…!…!」

「〜…。」

「…。」



離そうとしないので諦めた、舌が我の口の中に入っている。

返せというのか、そうだな…返した方がいいか?でも腹に入れたものは戻らない。



『なら、甘いものをやればいい。』



我はその小さい身体の者を地に伏せた。










ブウ、桃色の小さき者。

我が知っている限りで、好きなものは破壊と戦闘と菓子。



「ギャヴ!」

「…ギ。」



我はジャネンバ、小さき者の隣りに居るべき者。

好きなものは破壊、そしてブウ。



『お前の中に、我は居るか?』



まぁ、居ないのなら作るだけだが。





_今日も遊びを繰り返す。
(きょうもはかいをくりかえす。)

(甘いものは嫌いだ)
(だが好きな甘さもある)
(ブウの様な甘いものは他に無い)



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