力の腐蝕
□君の魔法は理性の破壊
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「ゴメンね〜…まさか風邪引くとは思わなくって…;」
「別に構わない、俺も暇だしな…インフルエンザとか重いのじゃないだけましだろう。」
「ヘヘー、でも嬉しいや…ケビンが来てくれるなんて。」
「!」
俺は疑った少し熱があるとは聞いていた、だがそれだけでこんなに素直になるものなのか?更に熱が高くなったのか?と思い始めた。
「万太郎、一度熱計れ。」
「えーさっき計ったばっかりだよ?」
「何度くらいだ?」
「38度くらい…だったかな、そんなに高くないよ。」
「…そうか…。」
「あ、僕が素直だからって疑ったりしてないよね?酷いなぁ。」
「…。」
よく言うだろう?熱が上がるとどうのこうのって、俺はそれだと思ったんだ。
急に素直になられたら、そりゃあ信じられないって話だ…俺は氷枕を作り、万太郎に差し出す。
「有り難う…。」
「!」
火照ったであろうその身体、パジャマが肌蹴てそっちに眼が行ってしまった…駄目だ!落ち着け、俺は看病に来てるんだ!
邪念を振り払い、俺は飯を作ろうと台所に立った。
『粥くらいなら作れるか、後は栄養のあるものを入れたりして…。』
俺は一応ミートのメモを見ながら、粥を炊いた。
「万太郎、粥を作ってみたぞ。」
「えーカルビクッパじゃ無いとヤダー。」
「俺が作れないんだよ、我慢してくれ。」
「ぶー…でもケビンが作ってくれたし、我慢しようかな…。」
「…う…。」
「いただきまーす。」
…俺が爆発しそうでしょうがない。
「そういえば、泊まっていくんだよね?」
万太郎が言う、熱もあるが1人でも平気かなとも思った。
「…その方が良いだろうな。」
だが、体調悪い時って心細いしな。
俺は泊まる事にした。
「そっかぁ…1人は嫌だったから、良かった。」
「…あー…だから、そういうのは…。」
「?」
万太郎は、俺に食われたいのか?
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